サラは家に入るなり、自分の部屋に駆け込んだ。
そしてポケットの中から一枚の封筒を開けた。

ついさっき車の中で運転手から受け取ったものだ。

薄いピンクにレースの柄が描かれている封筒から、似たような便箋が取り出された。



送り主はリサ。
サラの親友。

半年前に病気で亡くなったサラの父が紹介してくれたのが始まりである。

二人は意気投合し、文通を続けるようになった。