side.潤哉
ーーーパタン
愛おしい彼女の姿を見送って近くのソファーに座る
「……他人…か…」
さすがにきついな…
履歴書を見たときはまさかとは思ったが、実際会ってみるとここずっと抑えてきた気持ちが収まりきらなくなって…
でも久しぶりに会った紗和ちゃんはどこか寂しそうで…
昔みたいに抱きついたら
「潤哉お兄ちゃんっ」
って、笑顔で言う紗和ちゃんを想像していたけど
それとは正反対の反応が返ってきて、それどころか俺は紗和ちゃんに腕をねじり上げられたのだ
あんな力…折れそうなくらい細い体のどこにあるのかと思うぐらいだった
