「おまたせー!!!」

手を振りながら私のほうへ走ってくる女の子。

彼女は望月梨華。


高校に入って初めてできた友達で、今では親友だ。


「遅いよ〜」

と、一言文句を言うと

笑いながらごめんと謝る梨華は

世間でいう美人さん。


ぱっちりした目に高めの鼻。

ちょこんとのせたような、プルっとした唇

おまけにスタイル抜群ときた。


女の私でも惚れ惚れするような容姿だ。


そして、今日は地元の花火大会へ行くのだから

いつもより綺麗に化粧をしている

さらに浴衣姿。


たぶん、モデルと言われても違和感はないだろう


「みこ可愛いー!」


と、言いながら私のほっぺをつつく梨華


「梨華は相変わらず美人さんだね」


それは嫌味でもなんでもなく

率直な私の気持ち


梨華は照れる〜などと言いながら

また私のほっぺをつついていた