起きると、そこには暗闇の世界が広がっていた。 実際には天気が良い上にカーテンも開いていて明るいのだが、魅夜の視界には暗闇に映る。 そして、いつものように。 いつものようにいつもの椅子に座る。 そこで、魅夜はいつもと違うことに気付いた。 「私の———私の、大切な、