最初で最後のセレナーデ




「…あ、…あぁ、さんきゅ。」



一瞬何が起きたか判らないと言う顔を見せるも、言われた通り車のドアを開けて乗り込んだ。




「夜弥…免許、取ってたんだな」


「ふふ、二十歳を超えたら取るって決めてたからね」



知らなかった、と小さく零せば窓の外に視線を移す。
いつもと違う事の進みに、蒼葉は僅かな不安を覚えた。



「蒼葉…昨日も思ったんだけど、元気そうでよかった。」


「俺は勿論元気だよ。でも———