最初で最後のセレナーデ






「っ、…変な夢、見たな」



蒼葉が目を覚ますと窓の外は既に暗くなり、闇に覆われていた。
時計の針は一時半過ぎを指している。
深夜と呼ばれる時間帯だった。


未だに少女の叫び声が頭に残っている。

そんな嫌な不快感を残しながら重い体をどうにか動かし、台所へと向かう。
コップを手に取り一杯の水で喉を潤すと、窓から見える月へと目を向け呟いた。



「…何で、知らねえ奴が夢に出て来るんだ」