最初で最後のセレナーデ





『痛い…っ!』


『助けて、お兄ちゃん!』


『痛いよ…痛いよ…』





ノイズ混じりで響く少女の声。
脳内に響き渡る少女の声。
悲痛。苦しみ。悔しさ。
負の感情が全て込められていた。

手を伸ばすも、誰にも届かない。
全員、見て見ぬ振りを続けたのだ。



そうして痛々しい姿になった少女は、
人間としての心を失った———