最初で最後のセレナーデ





「おい蒼葉、彼女か?」


「ばっか、んなわけねえだろ!」



にやにやとした表情を見せ肘で蒼葉を突く少年に、顔を赤くして少年の頭を小突く蒼葉。
蒼葉たちより少し年上であろう女性は二人を見て柔らかく微笑む。



「初めまして、彼女ではないけれど…蒼葉くんの友達です。夜弥と申します。…月見、灰里くん。」


「…え、何で僕の名前」



先程のにやついた顔に反して灰里が見せたのは、鳩が豆鉄砲を食った様な表情。
正にその表現が似合うと言える。