雨降る晴れの日。

「翔悟って時々本当に頼れるよね。」

「時々かよ...」

翔悟のそういうとこ、好きだよ。

こういう時に限って声に出せない。

顔には出ないけど、照れてるのだろう。

「どっか行きたいとこねーの?」

「翔悟とならどこでも...てか翔悟のお金だから遠いとこでも行っちゃう?」

「そうだな!!っておいっ。」

あ、髪型変えたい。

「ちょっと待ってて!」

翔悟をその場に待たせ、トイレに走り込む。

お団子の気分だ。

鞄からメイクポーチを取り出す。