「可笑しいんだよ、こんな時期に辞めるなんてさ。何かがあるとしか思えない」
「何でそう思うんだよ」
「陽くん本当バカなんだね。俺らはある奴らを潰すために人数集めしてるでしょ。その中にレディース紅もいるんだよ」
そこまで言って、一度言葉を切る。
湊の言葉に陽は目を見開いた。
「うそ、まさか知らなかった?」
嫌味ったらしく言った後、再び口を開く。
「紅は強いから大丈夫だと思って誘ったんだけどね、潰すって計画してる時に辞めるなんて可笑しいと思わない?この話を持ち掛けた時に副総長を通して暴姫に了承もらったから尚更…」
考える仕草をして湊は再び口を開いた。
「暴姫が自分で決めたのに、放棄みたいなことするのは変なんだよ。それに……タイミングが悪すぎる。辞めるなら、全部終わってからにすればいいのにね」
もう疲れた。と言ってソファーにゴロリと寝転ぶ。
いつもそんなにたくさん話さない分、
すごく疲れたらしい。
軽く目を閉じていた。

