溜まり場の上にある広い部屋。
その部屋の真ん中にテーブルがあり
テーブルを囲うようにして置いてある3つの長さの違うソファー。
3人はそれぞれ座る。
「何の話だ」
「早く話せよ。俺これからデートあんだよ!くだらねぇこと言ったら殴る」
「はぁ…少し落ち着きなよ」
ソワソワする陽に湊は静かにため息をつき、
指に挟んでいた煙草を灰皿の上でぐしゃりと潰した。
「うるせぇな、今日はキレーなお姉さんなんだよ」
「そんなに遊んでて殺されても知らないよ。まぁ~陽が殺されたら笑っちゃうけどね」
「湊、お前物騒なこと言うんじゃねぇよ!」
徐々に本題から逸れようとしている2人の会話に入り込む、低い声。