「享さんっ」 一人の声に、さっきまで騒がしかった倉庫が一瞬にして静かになる。 全員が黙って口を閉じているからだ。 「どこ行ってたの。探したんだけど」 開いていた窓から入ってきた享に湊が声をかける。 「そこら辺歩いてた」 「そ。」 興味なさそうに返事をして湊は煙草に火をつけた。 「話あるから来て」 煙草を指に挟みながらそれだけ言ってスタスタと前を歩く湊に続き、 享と陽は奥にある階段に向かって歩いて行った。