「……何やってんの」

寝起きだというように、ミルクティー色の髪をピョンピョン跳ねさせて陽たちに近寄る男。



「湊(ミナト)さーん!陽さん、俺らのことイジメるんですよ?」


湊と呼ばれたミルクティー色の髪の男の方へと助けを求めながら、下っ端の男たちが駆け寄る。


「陽。やめときなよ」


「へーへー」

湊の言葉に適当に返事をした陽はギロリと睨みを効かせた。



「「ヒィッ!」」


間抜けな声を出す下っ端たちを無視して陽が口を開く。