佐伯さん




「佐伯さんが遅刻なんて珍しいわね」



唇をテカテカのキラッキラさせたオバチャン……いや、間違った。

一応あたしの担任が眼鏡を外してあたしと目を合わせそう言った。



眼鏡を外す意味あったのか?という疑問を振り払うように軽く頭を振り「すみません。寝坊してしまって…」


苦笑いをして謝っておく。




「これから気をつけてね。じゃあ席について」


そう言った担任はいつもよりニコニコ笑っている。



きっといい事でもあったんだろう。