佐伯さん




「うわっ!」


「ねーねー、そんな急いでどこ行くの?」

不意に腕を引っ張られて体が少し後ろに傾く。
反射的に後ろを振り向けば黒い服を着た
2人の男が立っていた



「学校ですけど。今急いでるんで手、離してもらえますか?」


「俺らと遊ぼーよ、暇だし」



2人の男はニタニタとアホ面をして笑っている。


「えーあたし暇じゃないんです」

あたしは急いでるんだよ!
早く行きたいけど腕を捕まれてて困る。

振り払うのも気が引ける


「いいじゃん。話くらいしよ?」

さっきまで口を開かなかったもう一人のアホはそう言った。