─────・・・
───・・・
──・・


「れーんー…蓮(レン)っ!」

学校が終わり、家へ帰ってご飯を作る。
これはあたしがほぼ毎日やっていること。


この家は蓮とあたしの2人で暮らしている。



「ん~なに」


「ご飯食べるから座って!」


「はいよー」


適当な返事をして、今だにソファーから立ち上がろうとしない蓮に再び声をかける。


「冷めるんだけど!」


「ちょっと~耳元で喋んないで。壊れるじゃねえの」



早くしろよ。そう、目で訴える


「そんな目で俺を見るなんて、誘ってんの~?」


「…馬鹿じゃないの!」


「冗談だろ、怒んなって凛香ちゃん」



ふらふらと立ち上がり椅子に座る蓮を見る
いや、睨む。

その足取りどうにかしてくれ
ふらふらしすぎて、いつ倒れるかヒヤヒヤするこっちの身にもなれってんだ


「早く食べねえと冷めるんじゃねえの?」


「食べるよ!今あんたの事心配してたら10秒も無駄にしたっ」


「“も”ってひでえ…」