一緒に帰るっていっても
家は逆方向

私の家まで康介が
送ってくれる

優しいなぁ…

でも、明日で
冬休みだ、
あんま会えなくなる。

「つら」

『なにが?』

「あんまり康介に
会えなくなる」

『会いたくなったら
いつでも電話して
会いに行くからさ』

そう言って笑う康介

その笑顔が大好き。

「わかったよぉー」

『うん、じゃあ
家ついたしまた明日な』

「うん、ばいばい」

手を降って自転車に
またがる康介

「ずっと一緒だよ。」
一人で呟いた。