何か冷たいものが手に当たる


蜜柑の顔を見ると蜜柑は泣いていた。


俺はそっと抱きしめながら蜜柑の頭をなでた


「お兄ちゃん」


「ん、どうした?」


「ありがとう」


蜜柑は泣き声でそう言った


「だから、もう、何回も聞いたって(笑)」


俺も泣きながらそう言った。