こたつに蜜柑


「さあ、次やろ」


俺は話しをそらすように次のダンボールを開けた


そこにはいっぱいの人形が入っていた。


(やっぱり女子なんだな~)


その、ぬいぐるみの中に木枠の写真立てがあった。その中の写真には、お父さんとお母さんそれにお兄ちゃんが写っていた


それを横から蜜柑が見ていた。


「ごめん、、、勝手に見ちゃって」


「ううん、大丈夫」


「お兄ちゃんいたんだ、、、」


「うん、、、両親と一緒に死んじゃった、、、」


俺は罪悪感にかられた


「ごめん、変な事思い出させちゃって」


「大丈夫、忘れないために写真飾ろうと持ってきたんだから。」


蜜柑は少し顔を赤らめてから続けた。


「ねぇ?優希くん、、、」


「どうした?」


「2人のときだけ、お兄ちゃんって呼んでいい?」