俺、猫。



そして俺は小僧の膝の上に乗った。




「どうした?・・・・・いってぇええええ!」

「こんの馬鹿者があああ!」
 
小僧のすかした顔を引っ掻いてやった。


「そんなことされて、あの娘がありがたいと思うか?否。
ありがた迷惑だ!まだしっかり。
両思いの癖に諦めるなよ。
第一、今頃そんなことでクヨクヨ悩むな。
このへタレが!」
 


息切れがした。

小僧が困惑した様子で目を見開いている。
それもそうだ。
急にデカイ声で、にゃあにゃあ泣き始めたんだ。
驚くのも無理はない。


わざわざ叫んだのが伝わってないのかと思うと少し悲しかった。
別にどうでもいいとこころでは成立するくせに。
 
代わりに俺は唾を庭に思いっきり吐き出してやった。


これで分かるよな、小僧。と。



お前の言い訳は唾を吐くほどどうでもいい、馬鹿げたものなんだよ。と。