俺、猫。



「よお、小僧」

にゃー。

「ちょっくら話があってな」

にゃー。



そういうと、小僧はしゃがんだ。


「アイツの代わりに俺を引っ掻きにでもきたのか?」

お。話の分かる野郎じゃねーか。
その通りだ。
さあ、引っ掻かせろ。
 
顔を引っ掻いてやろうとジャンプの姿勢に入ると、小僧は俺を持ち上げた。

「おい待て。そういうつもりじゃない!」

にゃあああ!

「暴れんなって。ここじゃなんだからさ。俺の部屋に来いよ。またたびは持ってないが、煮干しならあったはずだから」

「・・・・気が利くじゃねーか」



俺はそのまま、小僧の部屋にお邪魔した。