気づけば時計の針は11時をさしていて、アツシはいまだ帰る気配を見せずにテレビをみている。
修二は起きぬけにシャワーを浴びようとしてた事を思いだし、とりあえずアツシを放置してバスルームへ向かった。
エアコンのおかげですっかり体の汗はひいていたが、それでもサッパリして気分が良かった。体内でもようやく活動が始まったのか腹の虫がなりだしていた。
風呂から出るとアツシが身支度を整えていた。
「お、帰んのか?」
「いや、帰るっつーかメシ食いに行こうぜ。」
この発言には修二も同意した。ちょうど昼時だ。どこに行っても混んでるかもしれないと思いつつ、髪をセットし服を着替えるとアツシを促す。
玄関をでて鍵をかけると今更のようにアツシが
「しまった!俺、給料日前だから金ないや。」
「あっそ。じゃ、このまま帰れば?俺、一人で行くし。」
「…ひっでぇ〜。餓死したらおまえのせいだぞ。」
「はいはい。そしたら線香あげ行ってやるよ。」
アツシは子供のように修二にすがりつき、「腹が減ったよー」と繰り返す。
修二は無言でアツシを引き剥がすと、辺りを見渡しアツシの尻を蹴りあげた。
「いってぇっ!!」
「このバカ!誰かに見られて変な誤解されたらどーすんだよ。」
「どんな誤解だよ〜…、ってか本気で蹴んなよ。」
アツシは尻をさすりながら修二の後ろをついていく。
エレベーターに乗り込んでからも修二はアツシと目が会うたびににらみをきかせていた。
「修ちゃん、こわっ。」
アツシはわざとらしく身震いすると鼻唄まじりに携帯をいじりだした。
修二はその姿に溜め息をついた。マイペースもここまでくると見事なものだ。
修二は起きぬけにシャワーを浴びようとしてた事を思いだし、とりあえずアツシを放置してバスルームへ向かった。
エアコンのおかげですっかり体の汗はひいていたが、それでもサッパリして気分が良かった。体内でもようやく活動が始まったのか腹の虫がなりだしていた。
風呂から出るとアツシが身支度を整えていた。
「お、帰んのか?」
「いや、帰るっつーかメシ食いに行こうぜ。」
この発言には修二も同意した。ちょうど昼時だ。どこに行っても混んでるかもしれないと思いつつ、髪をセットし服を着替えるとアツシを促す。
玄関をでて鍵をかけると今更のようにアツシが
「しまった!俺、給料日前だから金ないや。」
「あっそ。じゃ、このまま帰れば?俺、一人で行くし。」
「…ひっでぇ〜。餓死したらおまえのせいだぞ。」
「はいはい。そしたら線香あげ行ってやるよ。」
アツシは子供のように修二にすがりつき、「腹が減ったよー」と繰り返す。
修二は無言でアツシを引き剥がすと、辺りを見渡しアツシの尻を蹴りあげた。
「いってぇっ!!」
「このバカ!誰かに見られて変な誤解されたらどーすんだよ。」
「どんな誤解だよ〜…、ってか本気で蹴んなよ。」
アツシは尻をさすりながら修二の後ろをついていく。
エレベーターに乗り込んでからも修二はアツシと目が会うたびににらみをきかせていた。
「修ちゃん、こわっ。」
アツシはわざとらしく身震いすると鼻唄まじりに携帯をいじりだした。
修二はその姿に溜め息をついた。マイペースもここまでくると見事なものだ。
