月の夜に

「ひゃーーっ月が綺麗アッサム!!!見てよ!!!」


「ホントだなぁ、あっちのもこんなんだな」


「あっちって、死神の?」

「あぁ、」


悲しそうな目

早くあたしが死ねば、返してあげられる。

後数週間の命なら


「ねぇ、寿命を短く出来ないの?」


「………できるけど、しねぇぞ」


「どうして?」


「死んで欲しくないから」

え………


「おかしいだろ、命を奪うのが俺の仕事なのに、死んで欲しくないなんて」


悲しそうに笑う


「そんな事ないよ。誰も死なせる事を喜ぶ人なんていないよ。例えそれが死に神であっても」


「………サンキュッ。」


優しく頭を撫でる手


あぁ、こいつは人殺しなんてしたくないんだ


「……紅茶飲もうか」


「おう。