そんな中、ふっと切なそうな目を私に向けてポツリと言葉を漏らした。
「俺が行くなって言ったら、……どうする?」
「えっ……」
時間が止まったかと思う位、一気に頭が真っ白になる。
「…………」
無言で私の目をしっかりと見つめてくる佑真君から視線を逸らせない。
ムカつく位、速い鼓動。
ムカつく位、熱くなる私の顔。
「それは……」
そこまで言った瞬間、さっきまでの佑真君の真剣な目がくしゃっと細められた。
「まっ、俺がそんな事言うわけねぇけどな!」
「なっ!」
からかわれてたんだ、私。
小学生に。
一気に鎮まっていく鼓動と共に、沸々と溢れ出てくる怒りの感情。
それに身を任せてギロッと佑真君を睨み付け、
「また人を馬鹿にして!」
そう怒鳴るのに、佑真君はへらっと笑うだけ。
あー、もう。
何で佑真君なんかにドキドキしちゃったんだろ……。
何か分かんないけど、すっごい敗北感。



