恋のお相手は小さな男の子




一人でガクッと肩を落としていると、彼女達の会話が聞こえてくる。



「ねえ、ユリ。ユリは彼氏作らないの?」


「うーん。作らないわけじゃないけど」



どうやら、栗色の髪の可愛い女性がユリさんらしい。


それにしても、……彼氏って作ろうと思って作れるものなんですか!


彼女達はきっと、私みたいに告白して振られた事なんて無いんだと思う。


こんちくしょう!!



私が一人で歯をキリキリと噛み締めている間も、当然ながら彼女達の話は続いている。



「はーちゃんは?ユリ、凄い押されてたじゃん?」


「はーちゃんね。ちょっと前に告白された」


「嘘っ!じゃあ、付き合ってんの!?」


「まさか!はーちゃんは恋愛対象外だよ。だから断ってます」


「あはは。やっぱりか。私もはーちゃんは恋愛対象外だ」


「でしょ」



じっくり聞き入ってしまった。


何という大人の会話。


そして誰だか知らないけど、はーちゃん……切な過ぎる!


恋愛対象外だと言われた誰だか知らないはーちゃんに、もの凄く親近感が湧くよ。