不安だらけ。
でも、言葉にしないと相手には伝わらないのも分かってる。
だから、ゴクッと唾を飲み込むと更に言葉を続けた。
「私は、佑真君が言うように馬鹿かもしれないけど、自分の好きの気持ち位理解してるよ」
じっと私の目を見て、私の話を聞いてくれている佑真君が今、口を挟む事はない。
だって佑真君は、一生懸命話をしている時はどんな時だってしっかりと耳を傾けてくれる、そんな人だから。
だから余計にちゃんと伝えたい。
ギュッと両手を握り締めると、再び口を開く。
今度は思い切り勢いをつけて。
「私は、人の事を散々馬鹿にして、ムカつく事ばっかり言ったりして子憎たらしくって。でも凄く心配してくれたり、相談に乗ってくれたりして優しい。そんなの全部ひっくるめた佑真君が好きなの!
だから……。だから、……身長が私より低かったって好きだし、佑真君が小学生でも大学生でもおじいちゃんでも好きったら好きなんだから!」
「何だよ、……それ。……馬鹿葉月」
眉間に皺を寄せてボソッとそう言う佑真君は、今にも泣きそうな顔だ。
そんな顔につられてか、目頭が熱くなる。
それでも私は佑真君に伝わるまで言い続けるんだ。



