恋のお相手は小さな男の子




ーーーーー


学校が終わって、今日も私の足が向かうのはあの公園だ。


会えるかどうかも分からないのに、会えるのを期待して行ってしまう。


いつも通りに公園に足を踏み入れると、目に入った光景に思わず「あっ!」と声を上げてしまった。


その声に反応をして、ブランコに座っていた人が私へと顔を向ける。


私もだけど向こうも驚いた顔。


いつも私が座っていたブランコに座っていたのは佑真君で。


佑真君が私より先にこの公園に居る事なんて、今回が初めてだと思う。



「今日、塾はお休み?」



そう聞きながら近付いていくと、佑真君の座っている隣のブランコへと腰を下ろす。



「おう。葉月は?」


「学校帰りにただ何となく寄っただけ」


「そっか」



それで途切れてしまう会話。


佑真君を好きだと気付いてから初めての会話だから、ドキドキし過ぎていつもみたいに言葉が出てこない。


それに、佑真君だってさっきから下ばかり見ていて、全然私の方を向かないから余計に会話がしづらくなるのだ。