ホテルに着くと、彼女は黒いコートを脱いだ。
赤いミニのワンピース。
スレンダーな美しいプロポーションだ。

「さ、お兄さん。こっちに来て」
彼女はそう言うと、僕の手を取りベッドへと促した。
「シャワーは?」
僕が問うと、
「あたしもう我慢出来ないんだもん。
ダメ?」
彼女は上目遣いで言う。
その妖艶な眼差しで見つめられると、断ることは出来なかった。
「いや、別にかまわないよ」
僕がそういうと、彼女はさっさとワンピースを脱ぎ始めたので、僕も急いで服を脱いだ。
下着姿になると、改めて彼女の見事なプロポーションに眼を奪われた。
彼女に見惚れていると、
「お兄さん、今日はこんなオモチャ使ってみない?」
彼女はそう言うと、赤いバッグから手錠を取り出した。
当然、僕は戸惑ったが、どういうわけか彼女に見つめられると催眠術にでもかけられたかのように従ってしまう。