「あ……」


朝、お気に入りの音楽を聴きながら歩いて

いると、見慣れた後ろ姿を見つけた。


「瞬おはよう!」

「よぉ!奈緒か!朝から猿みてぇだな(笑)」

「……」


いつものように暴言を吐くこんなのに

惚れているなんて、

なかなか自分のセンスを疑う。


「無視かよ!お前、古典の宿題やった?」

「もちろん。」

「見せて」

「やだ。」

「猿って言ってごめんなさい。」

「よし。」