RainyLove.

「あー、今日から高校生活が始まるのかぁ…。」
新しい生活に不安と希望を抱きながら、まだ一度も来ていない制服に腕を通す。
「行ってきます。」
そう言って家を出ると、
「「おはよー。」」
とある2人が私のもとへ向かってきた。
「加奈、奏、おはよ!」
細川加奈と山口奏、この2人は小学校のころから今までずっとクラスが同じ…そして家の方向も同じ…こういうの、腐れ縁っていうのかな?そういう関係だ。
この2人とは一緒にいる時間がとても長い。
私はこの2人が大好きだ。(友達として…)


「今日から高校生かぁー。早いよなー!」
「そーだねー。」
こんな調子でいつも通りの会話をしながら3人で歩いていると、もう高校の前まで来ていた。
(も、もう着いたのか…。)
そんな風に思いながら校門を通過した。
下駄箱の前まで来て、
「はぁー。」
とため息をついた。
ため息の理由はもちろん〝クラス替え″という最悪なコトが待ち受けていたからだ。
この3人は、小学校の時から違うクラスになったことがない。
だからこそ、不安な気持ちがどんどん増えていく。
「よし!」
覚悟を決めて…クラスが書いてある紙を見る。
「…っっ。」
これはまさに奇跡とも言えるかもしれない。
加奈と奏とまたまた同じクラスになったのだ。
近くでは、加奈と奏が驚いた顏をしている。
「「「やったーぁ!!」」」
…あ、揃ってしまったww
これで高校生活を思いっきり楽しめる、心からそう思っていた。

「雨実、加奈…これから3年間よろしくなっ!」
「よろしくねー!!」
これで、同じクラスになったのは何回目だろうか。
私は、この3人でいる時が一番落ち着くのだ。