白は、 飽きることなく、 ただ其処にあった。 僕は、 冷めることなく、 ただそれを眺めた。 寝ても覚めても、 変わらぬ白は、 僕に感情を与えなかった。 前を向くことや、 後ろを振り返ることにさえ、 意味はなく、 ただ、何処を見ても白かった空間は、 僕の動きを止めた。 僕は座り込んだ。 違う世界を…望んだ…