*ゆうなside*

「おい!早く起きろって!遅刻すんだろ!」

「ん、ん〜…わ!ひなた!なんで女子の部屋に勝手に入ってきてんのよ!」

「だれが女子だって?朝から笑かすなよな〜」

「は〜。朝から相手してらんない。さっさと出てってよね。」

「へーへー。言われなくても出ていきますよー。」

こーんなうるさい朝を迎えさせられたのは
今日から高校生になります!戸部ゆうなです!

そして…朝から超うざいのは、同い年で私の幼なじみ、堀谷ひなたです。

「いつまで髪いじってんだよ!お前の髪なんてだれも興味ないっつーの〜」

「うるさいわね〜!そーゆうあんたこそ
香水臭いし、チャラチャラしてるし、女の子にモテよーとしてんのかしらないけど、人のこと言えないでしょ〜」

「うるせーな。さっさと行くぞ!」と言いながら、ひなたは私の腕をひっぱる


「い、痛い!離してよ!ママ!いってきまーす!」

「はいはい。いってらしゃーい
相変わらず仲良しね〜」

「仲良くない!仲良くねー!」

「息もピッタリね〜
気をつけていくのよ〜」

「もーなにしてんのよ!ひなた!
走らないと遅刻しちゃうでしょ〜!」

「はー?だいたいな〜、だれのせーで
遅刻しそうになってんだよ」

「わ、私だけど…走ったら間に合うでしょ!」

「しゃーねぇ。走ってやるよ」

「なんなのよ!その上から目線!ってちょっとひなた速すぎ〜」

「ゆうながおせーんだよ」

キーンコーンカーンコーン

「はぁはぁ。セーフ。」

「おはよー!ゆうなー!」

「おはよ!まい!

このこは私と小学校から一緒の田中まい!
むちゃくちゃかわいいからすっごく
モテるんだ〜

「むちゃくちゃモテてるね。堀谷くん
ゆうな、焼いちゃうんじゃないの〜」

「だれがあんなやつに焼くかっつーの」