「先生!」
放課後。教室。
今日は部活がない日で、みんなはもう帰ってしまっていた。
教室が橙色に染まる。
空いている窓から、風が入りカーテンをなびかせた。
先生は担当教科の英語のテスト採点を、無言でやっていた。
丸つけをする音が、二人でいるせいか少し大きく響いた。
相変わらず無視かぁ。
慣れてはいるんだけどね。
それにしても……やっぱりカッコいいなぁ。
皐月 連 先生。(さつき れん)
いっつもおんなじのスーツ姿に黒ぶち眼鏡。ふちには赤のラインがスラッとはいっていて、先生のかっこよさが際立っているような気がする。
無機質な教卓も先生がいるだけで花が咲いているように見えるのは………
私だけですよね。
はい。わかってますよ。
「せんせー、私のテストどうでしたー?」
「一人の生徒だけ先に教える訳にはいけませんからねー。」
かるくあしらうかのように言う先生。
「せんせー、奥さんとは最近どうですかぁー?」
「相変わらずラブラブですが、なにかー?」
先生はこっちを見ずに、丸つけをし終えたプリントをトントンと揃えながら答えた。
「はは。せんせー、それ三十代になっても言うつもりですかぁ?」
ケラケラと笑う私を見て先生も少し、はにかむ。
「言うかもねぇ。四十になっても五十になっても。」
……………。
「私のこと好きって言ってくれたのに、ですか。」
放課後。教室。
今日は部活がない日で、みんなはもう帰ってしまっていた。
教室が橙色に染まる。
空いている窓から、風が入りカーテンをなびかせた。
先生は担当教科の英語のテスト採点を、無言でやっていた。
丸つけをする音が、二人でいるせいか少し大きく響いた。
相変わらず無視かぁ。
慣れてはいるんだけどね。
それにしても……やっぱりカッコいいなぁ。
皐月 連 先生。(さつき れん)
いっつもおんなじのスーツ姿に黒ぶち眼鏡。ふちには赤のラインがスラッとはいっていて、先生のかっこよさが際立っているような気がする。
無機質な教卓も先生がいるだけで花が咲いているように見えるのは………
私だけですよね。
はい。わかってますよ。
「せんせー、私のテストどうでしたー?」
「一人の生徒だけ先に教える訳にはいけませんからねー。」
かるくあしらうかのように言う先生。
「せんせー、奥さんとは最近どうですかぁー?」
「相変わらずラブラブですが、なにかー?」
先生はこっちを見ずに、丸つけをし終えたプリントをトントンと揃えながら答えた。
「はは。せんせー、それ三十代になっても言うつもりですかぁ?」
ケラケラと笑う私を見て先生も少し、はにかむ。
「言うかもねぇ。四十になっても五十になっても。」
……………。
「私のこと好きって言ってくれたのに、ですか。」

