さくさくと雪が鳴く。
手を繋いで歩き、たまに浮かぶ白い吐息が宙に消えた。
「何かごめん…。俺、すっげぇ早とちりして。」
「ううん、いいよ。」
だって珊汰は、おばさんに寂しい思い、させたくなかったんだもんね。
「…でもー……、」
と言葉を繋ぐと
珊汰の顔がこちらに向けられた。
「ショックだった。理由がどうであれ、別れるなんて言われて…。」
「雪乃~マジごめん!」
顔の前で両手を合わせる珊汰。
「どーしようかな~。」
これは、せめてもの仕返し。
本当に本当に、悲しかったんだから。
「雪乃ー、待ってって!」
先を進むあたしを、雪を踏み締めて追い掛けてくる珊汰。
振り返ってべーっと舌を出すあたしに
ふいに冷たい物が頬を撫でた。
あ……
「……雪だ……。」

