尚も笑い続けるおばさんに、珊汰は憤慨した様子で言い放った。
「母さんが、一人じゃ寂しいって言うから、だから俺は!」
「確かに言ったわよ?だけどせっかく専門学校だって受かったのに、連れていく訳ないじゃない。」
二人の会話を聞きながらずっと正座をしてた足が痺れてるのを感じる。
だけど今はそれどころじゃない。
…って事は、珊汰は横浜行かないの?
にわかな喜びがあたしを包む。
「んもぉ、いいじゃない!あんたはちゃんと専門行って、こっちで一人暮らしすれば。」
「で、でも母さん、一人になっちゃうじゃんか!」
そう言った珊汰に、おばさんは左手を立てて見せた。
キラリと光る、薬指。
「……それ、」

