背を向けたままの立ち止まる珊汰に、あたしは深呼吸をして口を開いた。
「…珊汰、あたし、」
ぐっと手のひらを握る。
「あ、あたし、横浜行くから!」
「……え…?」
振り返った珊汰は驚いたように目を丸くしてあたしを見つめる。
「今すぐにって訳には行かないけど……でも…、でもね!」
二人で歩いた学校までの道のり。
「ちゃんと自立して、ちゃんと保母さんになって…そしたらさ、」
そこには二人で歩んだ軌跡があるから。
「そしたら、あたしを珊汰のお嫁さんにしてくれますか?」
例え、この先二人が歩むべき道が別れてしまっても
想い合う気持ちがあれば
そこに、変わらない気持ちがあれば
離れてしまったって
あたし達は壊れたりしない。
『何か、パレードみたいだね。』
だって、あれは運命だもん。
運命なんだもん。

