人間って不思議だ。
どんなに悲しくてもお腹は空くし、毎日泣いて眠れなかったはずなのにここ最近は眠れるようになった。
時間の流れに順応するように、笑えるようにもなって。
吹っ切れた訳じゃない。
まして、悲しくない訳でもない。
ただ、理由も教えてもらえないまま
珊汰が『結婚してくれないなら別れる』と言った言葉を
まだ、上手く噛み砕けてないだけ。
あたしは別れる気なんてない。
別れたくない。
だけど、珊汰のプロポーズに『はい』とは答えられないから。
だから、待ってる事に決めたんだ。
珊汰が、いつか自分から話してくれる日が来るまで。
もしかしたら
このまま話してもくれずに卒業を迎えちゃうかもしれない。
本当に別れちゃうかもしれない。
でも、あたしは待ってるって決めた。
珊汰が好きだから。
珊汰を、信じていたいから。
それしか、答えが出なかったんだ。

