珊汰に出会って三度目の冬。
毎年隣で見ていたはずの初雪。
いつも傍にあった
優しい珊汰の温もり。
今年は全て一人きりで。
「行ってきます…。」
そう呟き家を出て向かった公園に、珊汰の姿は当たり前のようになくて。
わかりきっているはずなのに、期待してしまう自分と
期待なんかしないはずだった昔の自分が
珊汰と離れて過ごす日々の中、心の隅で葛藤してる。
結局、珊汰が結婚を急ぐ理由も
あたしが答えを出す事も決められないまま
クリスマスの前日。
そう、24日
クリスマス・イヴ。
マラソン大会当日を迎えた。
「あぁ~、もうっ!寒いんだけどー!」
「あはは、深夏は薄着すぎるんだよ。」

