次の日、やっぱり珊汰があたしを待っててくれる事はなかった。
次の日も、そのまた次の日も。
まるで、付き合う前に戻ったように
珊汰が、あたしを視界に映してくれる事はなかった。
もしかしたら
珊汰はもうあたしと別れたつもりなのかもしれない。
そう思うと居てもたってもいられなくて。
「珊汰…っ!」
でも、そんなの嫌だよ。
「は、話、しない…?」
二人で積み上げてきた思い出は、そんな簡単に消えたりしない。
そうでしょ?珊汰…。
「先に行ってて。すぐ行くから。」
「…お、おう。」
昇降口で呼び止めたあたしに、友達にそう告げた珊汰がポケットに手を突っ込んだまま振り返る。
「何?話って。」
「あ、あのね……、」
呼び止めたのはいいものの、久し振りに顔を合わせると緊張してしまう。

