いいんですか、青井くん。









「え~…っと……」




そんなこんなでとうとう今日が来てしまいました。
そうですグループ宿泊研修。

新品に近い学校指定のジャージはなんだか着慣れなくてソワソワする。

6班はどこだ。




「ちょっと~~6班班長どこ~~」

「あ、はい!わたしです!」




ラッキーあちらから呼んでくれた!!



学校に着くともうだいたいの人が正面玄関に集合していた。
学校行事とはいえ、友達と一緒の部屋で寝るという事になんだか雰囲気がふわふわしている。


ぼっちを極めているわたしにはつらい仕打ちである。




「……あ、え………っと」

「桃井さん、しっかりしてよ班長なんだから」

「青井くん…あの……わたし班員把握してなくて……」

「キャーサイテー」




☆THE☆棒読み☆
メガネの奥の瞳がわたしを蔑んでる……ウゥゥ…………。
ごめんなさい




「申し訳ない………」

「まぁ仕方ないもんネみんなに自己紹介してもらおうネ」

「ちょっと馬鹿にすんのやめてもらってもいいっすか」




身長155cmのわたしの頭に身長170cmをきっと超えているであろう青井くんが手をのせた。
女子なら胸キュンの頭ポンポンシチュエーションである。

※ただしこの場合はバカにしている。





「うっせぇ!今日までに名簿見とけばよかったんだろうが!」

「見ましたけど!?見ましたけど顔と名前は一致しないもんじゃん!?名簿に顔のってましたっけ!?」




なんて朝っぱらからわたしたちはギャーギャー喧嘩をしている。なう。