永遠に....

日和は屋上まで行った

「嘉樹は、私の家族のこと覚えてる?」

「日和の家族って...」

「どんな人だったとか...」

「日和、落ち着け‼」

嘉樹は、興奮ぎみの日和を落ち着かせた

「日和の家族って言っても...5才ぐらいのことどから、覚えてないぞ」

「そうだよね...」

「だいたい、日和は何を知りたかったんだ??」

「えっ...」

「昔を覚えてないならなおさら、何か思い出したのか?」

「...全く...」

冷静になった日和は嘉樹に何を聞こうとしていたのかが、わからなくなっていた

「何かあったのか?」

「...」

日和は藤井家のことを話した

「だから、無性に家族のことが気になって...」

「....あっ」

嘉樹は大きな声をあげた

不意な声に、日和はビックリした

「日和の家族と俺の家族で撮った写真があったと思うわ!」

「えっ!?」

「見つけて、日和にみせてあげるよ」

「うん...」

家族の顔を知りたいけど、何かもどかしさがあった

「ところで、いつまで新垣とおるつもりだ?」

「えっ!?」

「聞いたぞ!婚約話、嘘じゃなかったんだろ」

「...」

「新垣本人は知らんだろうが、話は進んでるらしいじゃないか」

「...」

「日和は一生あいつのところで奴隷のように生きてくつもりか?」

「関係ないじゃない...」

「あるから言ってんだよ」

嘉樹は、日和の腕を掴んだ

「好きな女が不幸になるとこなんか見たくないんだよ」

「...不幸になるなんて、今後どうなるかなんてわからないじゃない」

日和は負けずに言い返す

「日和に何が出来るんだよ」

嘉樹は日和の腕を握る手にちからが入る

「まだハッキリとは決まってないことだし...」

「もう、他の奴らにも回ってる話なんだぞ!!」

「...」

「新垣家に世話になってるかもしれないが、日和は他のメイドの奴らと違うんだろ?だったら」

「そんなのは、私が決めること!私が慎司の側にいたいから、いるだけだもん」

日和は嘉樹の手を振り払おうとする

しかし、力の差がありすぎて振り払えない

「本当に婚約が決まったらどうする?日和はそれでもあいつの横におれるのか?」

「...」

「そんなの、あの鈴木聖子が黙っとるわけないだろ?」

「それでも...」

日和の曲げない態度に、嘉樹はイラついた

「どうしてそこまであいつの側にいたがる!」

「それは...慎司と一緒にいるのが...当たり前だったし...」

「そんなこと聞いてない‼日和の気持ちを聞いてるんだ‼」

嘉樹は日和をフェンスまで追い込んだ

「それは...」

「...日和もわかってるんだろ?あいつの言葉一つで日和はそのままあいつの側にもいれるし、離れろと言われれば、日和は何も口出し出来ないことを...」

「そんなのわかってるよ!」

日和の目からは、涙か出てきていた

「私が何も出来ないことは...でも、慎司と離れたら私は...」

「...」

日和は腰が抜けたように、座り込んでしまった

「慎司が好きなの...ずっと...ずっと...」

ヒックヒックっと、日和は泣いてしまった

「慎司の側にいれなかったら...」

嘉樹は悔しかった

慎司の側にいる日和は笑顔

だけど、どこか二人の距離は微妙なのを感じていたから...

「好きなら、そんな悲しい顔をするなよ...」

嘉樹へ日和の前に座った

「あいつの前の日和は、幸せそうでもあるけど、どこか悲しそうに見えるんだよ」

嘉樹は日和の頭を撫でた

「好きな奴が幸せじゃなかったら、ほっとけるわけないだろ??」

「...」

「俺は日和のこと待つからな!」

嘉樹の言葉に日和は顔を上げた

「あいつに捨てられたら、すぐに俺のとこに来いよ‼」

「...」

日和は言葉が出なかった

「まぁ、そんな日が来る前に、日和を俺に振り向かせるけどな」

嘉樹は満面の笑みを見せた

「...プッ」

日和は笑ってしまった

「ありがと...だけど、私諦めれないよ!?」

「俺もしつこいから覚悟しとけよ!」

二人は一緒に笑った