永遠に....

食事も終り、日和はロビーのソファーで政子を待っていると、日向は日和の前にきた

「10年前の事件覚えてる?」

「10年前?」

「ある家族の両親が殺された事件」

「...」

日和は日向の言ってることがよくわからなかった

「小さい頃の事件はちょっと...」

日向は日和の隣に座った

「父親、母親、姉、弟の4人の家族。父親は建築会社の社長で忙しい中、家族を思う優しい人、母親は専業主婦で父を支え、子供達を優しく育ててくれた人、姉は弟思いで笑顔が可愛かった人、そんな姉が大好きだった弟...」

「....」

「そんな幸せだった家族が、たった1日で壊れた」

「何故そんな話を?」

「...」

日向の表情が悲しそうになった

「俺はその弟だから...」

「...」

日向は日和の目をじっと見つめた

「そうなんだ...それはお気の毒に...」

日向は行き成り立ちだした

そして、日和の両肩を力一杯掴んだ

「どうして...」

今にも泣き出しそうな日向は日和の目をじっと見ていた

「あんたは...」

「日和、帰るわよ...あらっ」

日向が日和の両肩を掴んでる体勢は政子を誤解させるものだった

「お邪魔だったかしら?」

「違いますよ」

日和は日向の手をはらって、立った

「そう?行くわよ。それじょあ、ご機嫌よ」

日和は頭を下げ、立ち去ろうとしたとき、日向に腕を掴まれた

「俺は諦めないから」

日向は日和の腕を放して立ち去っていった