----------------歩夢side

嫌な思い出を思い出してしまった。

私は机に隠した態勢から頭をあげた。

「暇だ…」

昔、私には名前でイジメられるという過去があった。

そのせいで人と話したりするのが嫌い。

だから、いつも一人だ。

キーンコーンカーンコーン

チャイムが鳴り立っていた生徒たちは席に座り始める。
全員が座ったと同時に先生が入ってきた。

先生「今日は転校生が来ている」

転校生?

女子は「カッコイイ男子がいい!」とはしゃいでいる。

私は全く転校生とやらには興味がないから窓の外をぼんやりと眺めることにした。

----------------no side

先生「入ってこい」

先生が合図したら黒髪の男子が入ってきた。

?「【月下 歩夢(ツキシタ アユム)】。よろしく」

歩夢はいわゆるイケメンという類に入る顔立ちをしていた。

女子たちはキャーキャー騒いでいる。

先生「席はそうだな…」

----------------三日月 歩夢side

騒がしぃな…。

先生「三日月!」

先生もうるさい。

先生「三日月!!」

やっと呼ばれていることに気づきハイと言いながら立ち上がった。

先生「立たなくてもいいんだが…」

「じゃあ、座ります」

先生「月下、三日月の隣に座れ」

歩夢「はい」

男子が近づいてくる。

……?

歩夢「よろしく」

その男子はニコッと笑う。

私は思わず、、、

「誰?」

歩夢「は?」

「…誰?って聞いてんの」

歩夢「話し聞いてた?」

「全く」

歩夢「…………月下 歩夢だ。よろしく」

月下、、



・・
歩夢?


「…嫌だ」

歩夢「?」

「もう、話しかけてくるな」

歩夢「は?」

私はそれだけいって月下から目をそらした。



何で…同じ名前なんだ。


また、イジメられる。