こんな私にも楽しみくらいある。

それはこのクソゲーのような世界でまともなもの。

ゲームとクラブ。

それが私の生きる意味だったのかもしれない。

クラブはなんとなく手芸部にはいった。

それも親友のみほに進められたからである。

しかしやってみると結構楽しくてなんとなくやっている。

「はーいじゃあ今日は各々好きなようにぬいぐるみをつくってくださーい。」

「はーい」

「ねぇさきなにつくる?」

「んー?なににしよう」

「みほは?」

「えー私、私はー赤毛のアン」

「じゃあ私はヘンゼルとグレーテルつくろうっと」

「いいじゃんかわいい」

「そうそう人形といえばさぁきいたことある?」

「ん?なになに」

「この学校のcraftgame」

「あーあれ嘘というか噂でしょー」

「もしかしてみほあんなの信じてるの?」

「そ、そんなわけないじゃん」

craftgame私も一回は聞いたことがある。