それとも、昔からすれ違っていた…?


ドキドキ、ドキドキ。


止まれ。止まれ。止まれ。止まれ。止まれ!


そんな願い叶わぬまま
鼓動は早く、大きく高鳴る。

忘れなきゃいけないのに!

恋なんていいことない。

一目惚れはダメ。

言い聞かせてもその思いに背く私の心臓。


そっか…。

「そんなに、好きなのか…。」

「え?心咲、諦めるって言ったじゃん。
 一目惚れなんてらしくないからって。」

好きなんだ。声に出してしまうほど。


諦められないんだ。
忘れられないんだ。

遅かったんだ。

出会ってしまったときから
決まっていた。

なんて無謀な恋なんだろう…。