「キャハハハ」

ドンっ!

「あ、ごめんなさい!」


目が合う。
私よりもすごく高い背。
華奢な細い体。

「いーよ。大丈夫。」



初めて声を聞いた。



「まゆ、みく、どうしよう。あれって…」


出会ってしまった。

私は、あの人を忘れてはいけない。
そう感じた。


学校なんて狭いもんだな。

早いもんだ。体育大会から
一週間ほどしかたっていない。