「「ごちそーさまでしたー」」







「麗輝、歯磨いてコンビニ行くぞ!」







そう言って、麗輝を抱き上げる。









「うー!」










シャカシャカシャカシャカ……










「母さん!コンビニ行ってくるわ!」









「はいはい、気を付けてね」







優しく微笑んで、手を振っている母さん。






「お兄ちゃん待ってーーー!!!」







ダダダダダダダダダ……








「麗奈もいくの?」








麗奈(れな)は、中2の妹。








「行ってもいい?」








「いいよ。麗人、よろしくね〜」







そう言い残して、家の中に入った母さん。








「おっしゃ、3ケツしてっか!」








「「ラジャーっ(^^)/」」








ガシャン








「出発進行!」 









「「おーっ!」」







ほんと、俺たち3人兄妹、仲いいんだよな。








「麗人!!!」








キィーーーー………









背後から呼び止められ、ブレーキをかける。







「ん?あ、じゅん!」





 

じゅんは、氷空の親父。
赤城准(あかぎ じゅん)。






「麗人、氷空を見てないか?」







「氷空?みてねーよ?」







「そうか……」








俺の言葉に、顔を曇らせる准。







「氷空、帰ってきてねーの?」








「ああ……病院から出たら電話は来たんだが、それから連絡が来なくてな……麗人なら、知ってると思ってな」








「麗奈、麗輝つれて家は入れ」








「……そーちゃん探しに行くの?」








「うん、大事な相棒だからさ」






ポンポンと、麗奈の頭を叩いて麗輝を降ろす。






「麗輝、兄ちゃんな?これから、そーちゃん探しに行くから、見付けたらコンビニ行こうな!」







「れーもいく!」






麗輝は、氷空のことが大好き。
だから、尚更だ。







「麗輝には危ないから、家で待っててな?帰ってきたら、そーちゃんと行こ?
兄ちゃんの言うこと聞いてくれたら、好きなもの買ってあげるからね」





優しく言うけど、やっぱり2歳児だ。
泣きそうな顔で俺を見つめてくる。








「だっこしてくれたらいい子する!」







「よし、やってやる!」







フワッ







「こんどは、そーちゃんにもやってもらう!」







「おう!じゃ、行ってくるな。麗奈、頼む」






「うん……気を付けてね」








「心配すんな、これでも空手の有段者だぞ?どんな奴にも負けねーよ、兄ちゃんは!」








心配する顔から、一気に安心した顔になった麗奈。やっぱり……コイツもまだ幼いな。









「お兄ちゃん、世界で一番強いもんね!
お兄ちゃん、いってらっしゃい!」








「うん、いってきます」


























待ってろよ、氷空。





















今助ける。