タンタン…
「ここ…?」
俺は、最上階まで来た。
社長室らしき部屋を見つけ、近付く。
「…っし!」
コツ…
俺の背後から、靴の音がした。
「誰だ」
「よぉ……久しぶりやな、赤城氷空」
「た……立川…………?」
「あ、覚えてくれてたんや?嬉しいわァ」
「誰がお前を忘れるかよ……!」
立川綺羅(たちかわ きら)
俺を殺しかけた人間だ。
「アイツ、元気か?藍澤クン」
「麗人の名前出すんじゃねーよ!!!」
「何でや、仲良しやもん……エエやん?」
そう言うと、立川はニヤッと笑った。
その笑い方………………
2年前と全然変わってねぇな……

