店から出て、10分歩いたところ。
「麗輝、俺の選んだやつ喜ぶかな!?」
目を輝かせながらいう陽向。
「あ?んー、いんじゃね?」
「ホントにそー思ってるー?」
また陽向を怒らせて。
まったく…学習能力ないなー…
「きゃあっ!!!」
「「っ!?」」
「おい、聞こえたか?」
「ああ…」
「多分、近くだよね」
今のは、女の子の声だ。
「どこだ!?」
「3人別で探すぞ、そっちの方が早え」
俺は勝手に指揮を取り、2人に言った。
「「りょーかい」」
タッタッタッ…
「どこにいんだ…?」
焦ってる時、俺は麗人と同じ口調になる。
治そうとしても治らない。
「大勢いねーといいけど…」

