******放課後
「大丈夫~?怪我したり気持ち悪くなって吐いちゃうなんて~乃夏らしくないよ?」
私だってわかってるわよ。あの生々しい光景が頭から離れないんだから。
実砂だって見たら気持ち悪くなって私と同じ状態になるに決まってるわ。
「らしくないか…」
「でも、今は平気そうな顔してるから大丈夫か~」
「なんとかね」
「てか、うちこれから部活だから。」
「はいはい、気をつけてバスケの練習」
「うん!頑張ってくるよ~」
「うん、頑張れ」
必死になって手をふる実砂。ああ、やっぱり、可愛いなあ。私が男だったら迷わずアタックするのに。
ああ、勿体ない実砂ごめんね。私が男だったら。
「パイバ~イ!」
「部活で寝ちゃダメだよ」
「わかってる~!」
眩しい笑顔をありがとう実砂。
部活頑張って。

